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「スケートボードがやってみたいよ」

6歳の少女ピートンちゃんが、母親に呟きました。彼女はスケートボードが男の子だけのものだと思っていたのです。

それに対して、母親であるトーマスさんは答えます。

「男の子だけのもの、女の子だけのものなんて、この世界にはないんだよ」

トーマンさんは娘にその考えを変えて欲しくて、スケートボードができる公園に連れて行くことにしました。


しかし、公園に着いてすぐに目にしたものはタバコを吸い、罵りあっている男の子達。ピートンちゃんはトーマスさんにこっそりと耳打ちをします。


「ママ、年上の男の子たちばっかりだよ。もう帰りたいよ。」きびすを返して、帰ろうとするピートンちゃん。


「そんなこと関係ないわ!」トーマスさんが答えます。


その言葉を聞き、ピートンちゃんが渋々スケートボードを始めるとすぐに一人の男の子が近づいてきました。


トーマスさんはすぐに「娘はあなたたちと同じように、この公園を使う権利があるのよ」と言い返せる様に身構えたそうです。


しかし、少年の口から出た言葉は意外にもトーマスさんの予想を大きく裏切ったものでした。


「足、間違えているよ。教えてあげようか?」


そうです。彼はピートンちゃんにスケートボードを教えに来てくれたのです。


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この出会いに感化されたトーマスさんは、少年へ向けてTwitterでこう語っています。

スケートパークの10台の少年へ。

あなたはまだ15歳ぐらいだから、大人な対応をとってくれるなんて期待していませんでした。この数か月間、娘がどれだけスケートボードをやりたがっていたかも、スケートボードが少年だけのものという考えを私がどれだけ変えたがっていたかも知らなかったでしょうし。


だけど、あなたは一時間近くも私の娘にスケートボードのやり方を教えてくれましたね。周りの少年たちが、あなたの行いを嘲笑しているのにもかかわらず、娘が転んだときは手をとり助けてくれたし、怪我をしないようにレールに近づかないようにすることも教えてくれました。


こんなこと、大人だって簡単に出来ることじゃないです。


私は、あなたがこの地域に住んでいることを誇りに思っています。そして、私の娘に優しくしてくれて、本当にありがとう。


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あなたのおかげで、娘は男の子だけのものなんてない、私は何でもできるんだという、誇りと自信を持って公園を後にすることが出来ました。


知らない人に話しかけることや、他人に優しくすることすら恥ずかしいと思う年頃で、こんな優しさを発揮出来るなんてとても素晴らしいことですね。


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