
※動画:旅客機の窓から、真下の駐機場を見下ろしている映像。荷物運搬用のカートが1台停まっていて、左半分にはスーツケースが並び、右半分にはプラスチック製のペット用ケージが4つ、こちらへ扉を向けて一列に置かれている。カートのすぐ手前には、貨物室へ荷物を送り上げるベルトコンベアが機体に着けられている。オレンジ色の安全ベストを着た荷物係の男性が、そのケージの列に体を寄せてかがみ込み、扉の網目に手を当てながら、一つ、また一つと順番に相手をしている。26秒間、ずっとその繰り返し。画面には「優しさを選んでくれてありがとう」という英語の文字が乗っている。中にいるのは猫だと元投稿では説明されている
Airport baggage handler calms the cats in cages
この荷物係の兄ちゃん、いい人だな
――ほんとにいい人だ
自分は航空機の整備士で、あの騒音の中でいろんな動物をなだめてきた時間がけっこう長い。箱に閉じ込められているだけでも十分怖いのに、そこに飼い主がいないというのが一番こたえるんだ。それに貨物室は本当にうるさい。甲高い音のファンが回りっぱなしで、動物にはかなりきつい。避けられる状況なら、ペットを飛行機に乗せるのはやめてやってほしい
――うちの猫にあれをさせるなんて想像もできない。他に手段があるなら、何千キロだって車で運ぶよ
――ペットを車で運ぶ仕事、自分がやってる。運転も動物も好きだから、ときどきその依頼を取ってる。行き先はどこでも
そもそも動物を貨物室に入れること自体、法律で禁止にすべきだと思ってる
与圧はされてるし温度管理もされてるし、機長も動物が載っていることは把握してる。それでも「理想的な環境か」と言われたら、まったくそんなことはない
――温度管理といっても、操縦席に貨物室用の温度つまみが付いてるわけじゃないからな。凍えない、という程度の意味だよ。機長が把握してるというのも、NOTOCに「生きた動物あり」と載るから知ってる、それだけ。何かあったときのために頭の隅には置いておく。個人的には、選べる立場なら自分の動物は絶対に預けない。相当なストレスのはずだ
※訳注:NOTOC は、貨物室に積んだ危険物や生きた動物を機長に知らせるための書類。ここでは現役の機長だというコメント主がそう説明している。
へえ、与圧されてるのか。ちなみに動物は「機内の魂の数」に入るの?
――与圧されてなかったら数分で死んでるよ
――それは答えられる。動物は「生きた貨物」の扱いになる。うちの会社では出発前の書類に入っていて、機体のどこに載せたかを機長が把握したというサインを別途もらう。大きい機体だと、ベビーカーみたいな遅れ込みの荷物と一緒に、尾部の小さい貨物室に載ることもある
――じゃあ緊急時に「機内に何名いるか」と聞かれたとき、動物は数に入らないってこと?
――その数字には入らない。ただ同じやり取りで危険物の有無も必ず聞かれるから、そこで動物が何頭載っているかも一緒に答えることになる
※訳注:英語の「souls on board(機内の魂の数)」は、緊急時に管制官へ伝える搭乗者の総数を指す決まった言い方。ここでは、そこに動物が入るのかどうかが話題になっている。
行儀のいい動物の隣なら、むしろそこに座らせてくれ。ずっと泣いてる子どもや不機嫌な大人の隣より百倍いい
――同意。人懐っこい犬の近くなら追加料金を払ってもいいくらいだ
――なら赤ん坊のほうを、与圧されていて空調が効いていて乗員が見張ってくれる貨物室に入れよう
猫や犬に重いアレルギーがある人もいるから、全部を客室に、というのはそう単純な話でもない。客室に入れてくれる航空会社があるにはある、というくらいで
――アレルギーの元になるのは抜け落ちた毛やフケなんだけど、移動のストレスで普段よりずっと抜けるんだよ。症状は喘息に近い。命に関わるほどじゃないにしても、長時間のフライトでそれが出るのはかなりつらいし、備えのない人ならなおさらだ
――喘息で亡くなる人はいるぞ
――自分は食品工場で働いてるから、食べ物を出す場所に動物を入れたくないという感覚も強い。犬が苦手な人、怖い人だっている。最善の答えが何かは自分にも分からないけど、少なくとも客席のど真ん中ではないと思う
ペット専用の飛行機があればいいのにと本気で思う。座席の位置がそのままケージになっていて、キャリーから出してやれるような。列車でもいい
――あるにはあるよ。ものすごく高いし、どこにでも飛んでるわけじゃないけど、それでも選べるならそっちだ
――それは払う価値があると思う。体調を崩したら結局は動物病院代がかかるし、ストレスで死なせるくらいなら高い金を出したほうがずっといい。友達は、帰りの便で犬が死にかけたのが今もトラウマになってる
――うちのハスキーを貨物室に入れるくらいなら、全財産を出して貸切便に乗せる。下に積まれたと分かった時点で離陸前に自分のほうが壊れて、竹のフォークで機内の床を掘り始める変な客になる自信がある
引っ越しのとき、うちは猫たちを飛行機で運んだ。飛行機なら1時間、車なら2日かかる距離だったし、車移動も車移動で猫は嫌がるから
――1時間のフライトで車2日って、どういう計算だ。1時間なら300キロもないだろ。荷物なんて滑走路に向かう前に20分は機内に置きっぱなしなんだぞ
――ニュージーランドの話だよ。途中でクック海峡をフェリーで渡るから、その便の時間にも合わせないといけない
――そうだよな、移動は空も陸も、まっすぐ平らな道の上を行くもんな(棒)
――世の中には、迂回するか飛び越えるかしないといけない水というものがあってな
※訳注:ニュージーランドは北島と南島に分かれていて、間のクック海峡はフェリーで渡ることになる。便の時間に合わせる必要があるので、直線距離のわりに陸路は日数がかかる。
一度だけ犬を貨物で預けたことがある。チェックインは何事もなかったんだが、席から外を見たら、うちの犬のケージの横で係の人が2人、言い争っていた。片方が機内まで上がってきて自分を呼び出して、「この便の貨物室は与圧されていない」と言うんだ。もう片方はそのまま積むつもりだったらしい。結局その人が押し切って、犬は別の便に回された。自分より1時間早く着いて、無事だったよ。あの人が「言われた通りに」仕事をしていたら、あの日うちの犬は死んでいた
――ジェット機の貨物室はどれも与圧されてるよ。与圧装置が壊れた機体を飛ばすわけがない。小さいプロペラ機でもない限り、その説明はおかしい
――じゃあ自分が聞き違えたのかもしれない。「凍えて息ができなくなる」と言われて、別の大きい機体なら空調が効いていると聞いた気がするんだが
――たぶん何か別の事情があって、そう言っておいたほうが揉めないと判断されたんじゃないかな。貨物室の空きの都合とか
あの子たち、きっとものすごく怖い思いをしてる。うちがいまだに夫の猫をカリフォルニアからノルウェーに呼べていない理由がまさにこれ
――自分の猫にこれをさせると考えるだけで動悸がしてくる
はい、ここでいらない音楽をたっぷり足しまーす
NOW I JUST ADD SOME UNNEEDED MUSIC...※訳注:油を大瓶からドバドバ注ぐ写真に文字を乗せる定番のネタ画像で、「そんなに盛らなくていい」という意味で使われる。この動画に付けられた感動系のBGMへのツッコミ。
うちは客室に持ち込んだ。柔らかいキャリーに入れて、ずっと足元に置いてた。50ドルだったかな。全部の会社でできるわけじゃないんだろうけど、最後まで一緒にいられてよかった
――子猫を迎えに飛んだときも同じだった。足元に置いておいたら、フライトのあいだほとんど寝てたよ。どうしても飛行機で運ぶなら、客室に入れてくれる会社を探すのが一番だと思う
――そっちはそっちで、猫が吐いたけどな。それ以外は完璧だった
※訳注:日本発着の便でも、ペットは貨物室のペット用スペースに預ける扱いが一般的で、客室に連れて入れられる航空会社は限られる。対象になる動物の大きさや頭数の条件も会社ごとに違い、季節によって預かり自体を止めることもあるので、乗る前に各社の案内を確認しておきたい。
やらせだろ
――「どうも、インフルエンサーです。再生数を稼ぐ動画を撮りたいので、旅客機とボーディングブリッジとベルトローダー、あと猫を5匹ケージごと貸してもらえませんか。木曜までにご用意いただけると助かります」……「了解です! 助かります。やらせだって言ってる人がいますけど、あの人は気にしなくて大丈夫ですよ」
あれは生きてるかどうか確認してるだけだろ。仕事なんだから
――両方だと思うよ。生死の確認は本当に義務としてあるはずだ。でもあの人は、確認が済んだあともいちいち振り返って、手を差し出して、声をかけてる。そっちは義務じゃない
元スレ: https://imgur.com/gallery/airport-baggage-handler-calms-cats-cages-S7W4Okw

コメント一覧 (6)
貨物室のペットの犠牲について議論が起こったな。
客室にペットを同乗させろという人たちは、暗に緊急時も一緒に
脱出させることを想定しており、それでは時間がかかりすぎる。
俺は当然に客室にペットは反対。
全日空でなく日本航空の事故でした。多謝。
料金高かろうが遠回りだろうがそうしろ
他人にペットを人と同じように扱えって言うなら自分が例え余計な手間が掛かってもそういう選択すればいいのに、客室不可の航空会社へ文句を言うのは間違い
経済的な余裕もなく面倒見れないならそれは自分の問題だし
特殊な場合、例えば介助犬は料金なしで客室可が多いしな
当然ペット可の方の運賃は2割くらい高く設定する