
※動画:白いテーブルの上に、背の高い丸いグラスが2つと、ひとまわり低い四角いグラスが1つ並んでいる。丸い2つにはピンク色のとろりとした飲み物がなみなみと入っていて、四角い1つは空っぽ。左のグラスと真ん中のグラスには、青い曲がるストローが1本、上をまたぐ形で最初から掛かっている。実演している人はそこへ2本目のストローを足そうとしていて、途中で何度も指を差して3つのグラスを順番に示す。2本目は真ん中のグラスに沈めて中を飲み物で満たし、上の口を指でふさいだまま持ち上げて、空のグラスへ運んで差し込む。指を離すと液体が流れ始め、空だったグラスの底にピンク色がたまっていく。あとはひたすら放置で、3つの液面はじわじわ近づいていき、最後はほぼ同じ高さで止まったところで動画が終わる。元投稿のタイトルは「パスカルの原理の実演」
Pascal’s Law in action
ペドロ・パスカル、最近ほんとにどこにでも出てくるな
――今年のメタジョーク大賞はこれで決まりだ
※訳注:この現象の名前になっているのは17世紀フランスの科学者ブレーズ・パスカル。ここでは名字が同じ俳優のペドロ・パスカルに引っかけている。
ペドロ・パスカル
彼が守りながら連れ歩いている「世界を変える子ども」のほうは無事なんだろうな
――ペドロ・パスカルは今あちこちの作品に出ている俳優な。ブレーズ・パスカルのほうが、17世紀にこの動画のグラスで起きていることを説明した人だ
――大まじめに解説されると、かえって効くな
※訳注:ペドロ・パスカルは『マンダロリアン』でも『ラスト・オブ・アス』でも「特別な子どもを守りながら旅をする男」を演じていて、英語圏ではその役柄そのものがネタになっている。
どのグラスが一番多いかで子どもたちがけんかしないようにする知恵か。天才だな
――四角いグラスを誰が使うかで結局もめると思う
――そうそう、あの四角いやつ
――子どもたちが手をつける前に、俺がストロベリーダイキリを全部飲み干しておくわ
お母さーん! この子わたしのコップに指入れたー!
うまそう。名前は「ストロベリー・フィンガースムージー」な
――老人ホーム専属ストリッパーの芸名っぽい
――妙に具体的だな
――大学のとき組んでたバンドの名前がまさにそれだわ
俺は……お前の……ミルクセーキを……飲むッ!
――それが見たくて来た
※訳注:映画『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』の有名な台詞。「隣の土地の石油を、長いストローを伸ばして吸い上げるようなものだ」と主人公がまくし立てる場面で、英語圏では「離れたところから他人の取り分を吸い取る」を指す定番ネタになっている。
I drink your milkshake!
この手の動画でいちいち指を差してくるやつ、本気で腹が立つんだよ。チンパンジー相手に説明されてる気分になる。「ここ見て。ここ。そっちじゃない、こっち。ほら、このグラス見える?」
――カメラがきっちりピントを合わせている3つのグラスを、わざわざ順番に指差してくれて助かった。じゃなきゃ背景のボケた椅子の話かと思うところだった
これ、3つとも同じグラスじゃないと意味ないぞ。そろうのは液面の高さだけで、中身の量が同じになるわけじゃない
――形と断面積がだいたい同じならほぼ成立する。あとこの粘り気だと、最初のグラスのほうがわずかに高い位置で止まると思う
完璧なバランスだ。すべてはこうあるべきなんだ
※訳注:映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で、全宇宙の生命を半分にして「均衡」を取ろうとするサノスが口にする有名な台詞。
これって四角いグラスじゃないと駄目なのか? 他の形でもいけるのか?
――容器の形は何でもいい。液体が行き来できる管でつながっていて、入るだけの余裕さえあれば成立する。連通管で調べてみ
――わざわざ調べさせてすまん、ボケたつもりだったんだ
――だいたい四角いグラス33パーセント、丸いグラス66パーセントの組み合わせで動くぞ。この動画で実証済みだ
――三つ目が丸じゃなくて四角だからうまくいくんだよな? 知らんけど🤪
※訳注:つながった容器の液面が同じ高さでそろう性質のことで、日本語では「連通管」と呼ばれる。元コメントが挙げているのは英語版ウィキペディアの communicating vessels と Pascal's law の項目。
これを現場で上司にやって見せたことがある。50ガロン(約190リットル)のドラム缶に水は入ってるのに、誰かがポンプを忘れてきててな。庭用のホースを突っ込んで中を水で満たして、口を指でふさいでから引き抜いた。あとは放っておいても勝手に流れ続ける。……で、この知識で昇給したかというと、しなかった。今はもうその会社にいない
――ああいう手合いは、自分が知らないことを他人が知ってると分かった瞬間が一番腹立つんだよ
ローマ人が上水の配分にこれを使ってた。水道橋から街に水が入ってくる口は1か所しかないんだが、そこから20も30もある貯水槽をパイプで全部つないでおくんだ。管に空気が入らないように底へ少し水を残しておけば、ポンプもバケツを担ぐ人手もなしに、最終的にどの貯水槽も満たされる
上の動画は北半球で撮られたやつな。で、こっちが南半球版
――いや、それが映してるのは今の経済そのものだろ。全部が一箇所に溜まって、まるで分配されない
――くそ、言われてみれば確かにそうだ
※訳注:「洗面台の渦は北半球と南半球で逆回りになる」という有名なネタを踏まえた冗談。液面がどの高さで釣り合うかに半球は関係ないので、この「南半球版」はもちろん冗談。
南半球版
パスカルが共産主義者だったとは知らなかった。全員きっちり同じ高さに分配されてるじゃないか
――じゃあ、その法を破ったらどうなるんだ?
――痛い目を見るに決まってるだろ。法は法だからな
元スレ: https://imgur.com/gallery/pascal-s-law-action-OVVFuem

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